2015/07/20

尾道 映画「ふたり」の風景 2011 ①









北尾家
はじめての尾道、最初の目的地は日比崎町でした。
難解そうだし1時間探して見つからなかったら次!!って気持ちで出発。
坂道・細道・階段の洗礼、私有地と公道の見分けがつかぬ焦り、太陽の日差し…尾道。
とにかくやみくもに歩いていたら「あった~!!」でした。

子どものころNHKで放送された「ふたり」を観てからというもの北尾家は憧れの建もの。
薩谷和夫美術監督が手掛ける実加の部屋のとっちらかりぷりったら最高!!
本や楽譜や切り抜きが置きっパナシのしっパナシ()。
それでも窓ぎわには観葉植物を並べてたり
神永智也からもらった花束の包装紙を譜面台に挟んでる乙女心も見え隠れする実加の部屋が今も大好き。
(映画「転校生」一美の整頓された部屋も好き)
一方、和テイストで「アハアハアハアハ」と子どもの声で笑う糸繰り人形が揺れる千津子の部屋や
いつも整然と片付いているダイニングキッチンも最高!!住みたいっ!!






電柱のある細道
西土堂にある小学校脇の細い道を進んで行ったところにある場所です。
美加のごとく、ぴょん!!って電柱の隙間をすりぬけちゃいたい気分に駆られましたが
警戒心の強いネコとブロック塀の向こう側からゴキ登場で、ざわ…ざわ…しちゃって早々に退散。






実加と雄一が歩いた道①
艮神社の本殿横の階段+坂を上りきって突き当たりを右にズンズン進んで行ったところにある場所です。
尾道はネコのイメージが強いですが、この周辺はイヌ強しでした。
飼い犬は吠え、野良犬は高台から人間を静かに静かに見下ろしてきます…大迫力!!
お…おじゃましました~と早々に退散。







実加と雄一が歩いた道②
光明寺下歩道橋を渡って左、海福寺脇の小道を進んだところにある場所です。
何気ない景色がとっても良い。
でもこんなに撮影場所バラバラだったなんてビックリ!!
この時点で息切れ。







実加と雄一が歩いた道③
光明寺の山門越しにみた光明寺下歩道橋です。
この場面、なんてすてきなレイアウトなんだろう。
「ふたり」ってすてきなレイアウトだらけです。







実加と雄一が歩いた道④
光明寺下歩道橋上です。
尾道の街並を背景に線路のカーブも良い感じ。
この歩道橋からの眺めは鉄道ファンにも人気みたいです。








実加と雄一が歩いた道⑤
土堂小下歩道橋から撮影した光明寺下歩道橋です。
映画の中のTOSHIBA看板ポーズで水の中に飛び込みたいほどの暑さでした。













福本渡船までの道
本通り商店街 尾道通り脇の細い路地です。 
映画の中では、これから不思議なことが起きそうな予感を醸し出している名脇道です。







福本渡船 尾道側(土堂)
ここに到着した頃には日が落ち始めていましたクタクタ。 
尾道水道沿いには歩道デッキ、至るところにベンチ、整備されて便利になった風景もチラホラ。
雁木の風景も観ておくべきだった…。













福本渡船 向島側(小歌島)
乗船したフェリーは映画に出てきたのと違うフェリーでした。 
2階に上がりたかったけど廃止になっちゃったのかな。
でもきっと2階に上がってる間に着岸しちゃう。 
周りを見ると誰も私のようにソワソワしてない。
朝から夜まで頻繁に運行している尾道の日常風景。







長谷部家①
尾道水道沿いにある旅館 魚信()のお勝手口です。
撮影許可を頂いたとき、とても優しく応対していただき「泊まりたい…」と思いました。
この映画の魅力のひとつは鯔背な彼女、長谷部真子でもありますね。







第九の帰りに寄った喫茶店
千光寺ロープウェイの乗り場下にある茶房こもん()です。
 2011年尾道の旅、一番最後に訪れた場所でした。
リンゴとアイスクリームの季節のワッフルとアイスコーヒーを注文。
この日は水分補給も程々に朝からゴハンも食べず一日中歩いてしまったので甘さが骨身に沁みました。
ワッフルのおかげで尾道の旅は最高の締めくくり。
でも、この尾道記事は映画の流れにそって載せているのでまだまだ続きます。







予感がした道
「電柱のある坂道」のチョコっと手前です。
この周辺のネコは余所者にヒジョーにキビシィーく感じたのでヒヤヒヤ。







バケツが転がった道
浄土寺山門前の道を海徳寺目指して進んで行ったところにある場所です。
この坂も急なので、振り返れば尾道の街を眺めることができます。







バケツがたどり着いた場所
「バケツが転がった道」の右奥にあたる場所です。
ここからは山陽本線の美しいカーブを眺めることができます。







発表会の会場①
浄土寺(じょうどでら)山門前から撮影した「夕陽の道」です。
「夕陽の道」と呼ばれているのはロケ地MAPをみてはじめて知ったのですが空が大きくみえる石畳の道です。
映画のように「雨の日も絵になりそうな道だわね~」なんて浸ってたら
本当に雲行きが怪しくなってきて焦りました。







発表会の会場②
浄土寺山門です。
発表会の会場も此方の方丈の間(重要文化財)で撮影されたそうです。
この日は催しがあったみたいで境内にはたくさん人がいました。







ピアノの発表会も好きなシーンのひとつです。
発表会で実加が披露した「シューマンのノヴェレッテ ヘ長調 作品21 第1番()」
この曲のおかげで発表会のシーンがより一層、鮮やかな印象になりました。
年末は千津子と実加と真子の3人で第九聴きに行くのが恒例行事で
ホットココアを飲んだっけ…って設定、すてきすぎます!!







尾道 映画「ふたり」の風景 2011 ②


モリフル
住吉神社横の入り江です。
ここの雁木(階段状の船着場)は2000年以降に復元された新しい「雁木のようなもの」なので
 映画の中の雁木ではありませんでした。
これは訪れるのが遅すぎたので仕方ないし、たしかに現在のほうが安全なんだろうな。
画像左側にあったモリフルというアイスクリーム屋さんも実際に営業していたそうですが
今は尾道ラーメンの店として有名のようです。
ラーメンも良いけど、青い屋根と白い壁のアイスクリーム屋さんい~な~
なんてドリーミーだったの!!





















真子が「談判だ!!」と叫んだ道
浄土寺山門から尾道大橋側の夕陽の道です。
智也にウットリな実加と渇を入れる真子の風景。




























待ち合わせ場所
千光寺ロープウエイ山麓駅の裏手にある艮神社です。
艮神社ははずせない場所のひとつだったので嬉しかったです。
この写真見ただけではを真上をロープウェイが行き来しているなんて思いもしません。
楠木は狛犬からみた楠木なのか、神社についた実加からみた楠木なのか、
大きな木の周辺をぐるぐるしながら撮影を試みましたが結局ペシっと一致する角度は判りませんでした。
艮神社の境内にある金山彦神社は
ちいさい狛犬、ちいさい池、ちいさい橋が架けられているのがとても可愛らしくて
この旅のお気に入りスポット第1位!!
パフスリーブの水色ワンピースにリュック背負って黄色い長靴姿の実加と
黒地の個性柄着物に浮世絵が描かれた蛇の目傘さして下駄姿の真子、良い場面。







討ち入りへ向かう道
艮神社の本殿横の階段+坂を上がって、突き当たりを右に行ったところ、福善寺の墓地が一望できる場所です。
墓地をカメラに収めるのはじめての経験ざわ…ざわ…でした。







討ち入りのあと歩いた道
千光寺道から天寧寺 三重塔沿いの坂を下ったところにある場所です。
私は何故かこの天寧寺坂とよばれる石畳の坂道や
艮神社の奥に続いている猫の細道と呼ばれる坂道でしょっちゅう迷ってしまいました。
他の場所より判りやすいだろうと踏んでいたのですが。 
行ったり来たりしてやっとみつけた場所もあれば結局みつけられなかった場所もありました。







討ち入りのあと寄った場所
千光寺本堂です。
お守りを購入する人で賑わっていました。







お土産持ってくぐった神門
尊光寺横にある久保八幡神社の神門です。
久保八幡神社は参道が長く、本殿はこの神門をくぐって国道と山陽本線の踏切を渡った先(!!)にあります。
実際は神門と真子の料亭はけっこうな距離がありましたが、料亭目指して歩く道が楽しかった。
商店街をはずれて路地に入ると地元のあんちゃんたちが朝早くから一杯やっていました。







長谷部家②
尾道水道沿いにある旅館 魚信()の正面玄関です。
HPには真子の家の外観は魚信で、内部は十四日元町にある旅館 西山本館()で撮影されたとありました。
この旅では両旅館とも外観のみ見学となりましたが趣きある建もので興味津々!














真子が泣いた場所
旅館 魚信横の路地です。
奥には尾道水道が広がり、今も雁木が残されています。
ここに腰掛けて海を眺めているだけで尾道に来た甲斐があります。
「食べな、食べな、せーんぶ食べな」だっけ、実加のセリフが優しくて可愛いです。







レストラン マキシム
向島にあるレストラン マキシム跡地です。
日比崎町を後にして尾道水道沿いに駅へ向かって歩いている途中、はるか遠くにみつけました。
坂道にゼーゼーした直後だったのでホッと一息。
釣りにいそしむ人たちに混じってパシャ。
午前中だからかゆったりした雰囲気の場所でした。




















実加と真子が歩いた路地
久保町にある八坂神社の鳥居前周辺です。
スナックが立ち並ぶ通りの中心に神社。
映画のシーン同様、この路地とても気に入りました。
このシーンの実加と真子の衣装も可愛らしい!!赤い鼻緒。








文化祭のあと真子が実加を待っていた階段
西土堂町にある土堂小学校の校門へ続く階段です。
子どもの頃から階段や坂道の多い街で暮らすと自然と足腰が強くなるのかしら。
土堂小学校も窓の形や校舎内が気になります。








雄一が祐子を追いかけて行った道
ガウディハウスの脇道です。
尾道空き家再生プロジェクト()による再生中で運が良ければ中も見学できるみたいです。
日本家屋と洋館がひとつになった建ものが今もたくさん残っているのも尾道の魅力。
タイルや硝子障子にロマン感じます。








実加が歩いた道
浄土寺山門前の道を海徳寺目指して進んで行ったところにある場所です。
同じ景色でも少し坂道を上っただけで違ってみえます。








ふたりが歩いた道
「実加が歩いた道」と同じ場所です。
坂道の中腹にあるお家の橙色の灯りが可愛らしくて品があります。
20年経った今も映画の中でみた景色と変わらず静かに佇んでいます。
おわりとはじまりの場所で映画『ふたり』を訪ねる旅、無事終了と相成りました。





以前、ちょとだけかじっていたYahoo!ブログに掲載していた記事をこちらに再投稿してみました。
うれしはずかし初めて尾道に旅行へ行ったときのものです。
夏は大好きな映画風景を観に行きたくなる季節!!
たまっている記事をまとめて投稿できたらと思っております。
次回は2012年 尾道旅行ふたたび!!